20年前、父親が実家の土地に家を建てました。
公務員だった父は経済的に逼迫している環境ではありません。
普通の予算で納めればゆとりあるその後の生活も出来たかと思います。
予算を大幅にオーバーした「夢・ロマン」を詰め込んだ家を建てました。
当時私を含め3人の小学生を抱えていた我が家は建てた家で優雅に生活できるだけの「ゆとり」はなくなりました。
何がどう大変だったという訳ではありません。
母があるとき「お風呂の残り湯」をお洗濯に使うからと言い出しました。
ついで、イオンのポイントカードやイオンのバースディーカードを主とした生活が始まり、母親の愚痴も増え始めました。
こんな惨めな生活…ということはなかったんですが、母親のお風呂の「残り湯」への執着は日々増していきました。
「トイレの小もお風呂のお湯つかって!!」思春期の私は軽いショックを覚えました。
学校の友達へ言える話ではありません。
しゃべればたちどころに「貧乏」というレッテルを貼られるからです。
子どもながらに「ああ、大変なんだなぁー」という漠然としたものしかありませんでした。
借金を返済し終わった今でも母の恨み言を続いています。
高額な借金は家族の心を壊すということを現在も学んでいます。